アマチュア無線について

当会のメイン活動であるアマチュア無線について紹介します。アマチュア無線といっても馴染みのない方も多いと思いますが、実は様々な楽しみ方のある奥深い趣味なのです。

アマチュア無線とは

アマチュア無線とは、「無線技術に対する個人的な興味により行う自己訓練や技術的研究のための無線通信」と定義されています。

なんだか堅苦しいですが、要するに、商売せずに趣味でやる無線ということです。

現代では一人一台と言っていいほど携帯電話やスマートフォンが普及していますが、無線はそれらとどのような違いがあるのでしょうか?

例えば、携帯電話は特定の相手と一対一で会話ができるのに対し、無線は一人が声を出せば同じ周波数で聞いている人みんなが会話に答えることができます。つまり一度に何十人も、何百人もの無線家さんたちとつながることができるのです。

このように無線でコミュニケーションをとるときに今誰と会話しているのかを識別するために、無線家はコールサインというメールアドレスのようなものを持っています。名古屋大学アマチュア無線研究会では「JA2YKA」と「JR2ZIA」という2つのコールサインを持っています。また、会員も基本的には初年度にコールサインを取得し、先輩後輩関係なくお互いにそのコールサインにちなんだ呼び方で呼び合っています。

アマチュア無線で電波を送信するには総務省の行う資格試験に合格し、「無線従事者免許証」の発行を受ける必要があります。なぜなら、アマチュア無線ではテレビやラジオなどでも使っている公共の電波を扱うからです。これらは級が高くなるほど試験も難しくなりますが、その分できることも増えるためどんどんチャレンジしましょう!

活動内容

名古屋大学アマチュア無線研究会では、アマチュア無線を使ったコミュニケーションに加えて、無線の特性を生かしたコンテストという競技に参加しています。

コンテストとは制限時間内に獲得できた得点を競うもので、得点はいかに多くの地域の、多くの人と交信できたかで判断されます。得点を伸ばすためには様々な地域の人と交信できるように工夫する必要があります。

私たちはこのコンテストに年に数回参加しています。コンテストの規模によっては大学構内から参加したり、県内の山に行ったり、もっと大きなコンテストでは愛知県から飛び出して少し離れた高い山までアンテナや無線機を持って行きそこで運用したりしています。

また、コンテストの他にも様々な楽しみ方があります。その一つがARDFという、フィールドに隠された発信機を制限時間内に見つけ出す競技です。これは、専用の受信機を用いアンテナの方向や電波の受信感度の強さから方角や距離を割り出します。そのため、電波の性質についての知識や野山を駆け回るための体力が必要です。この説明だけだと難しそうに感じますが、実際は初心者でも十分楽しめる競技で、大会に初参加で入賞していた先輩もいます。