電子工作について

アマチュア無線で電子工作? と思われる方もいるかもしれません

アマチュア無線の定義である「自己訓練や技術的研究」には様々なかたちがありますが、なかでも無線機やアンテナなどの機器を自作し、自分で作った機器で活動するという楽しみ方があります。ものづくりが好きな人にはぴったりな楽しみ方です。

活動内容

部員たちでアンテナを自作したり、さらに自作した指向性のアンテナを上下左右にコンピュータ制御で動かすことが出来るローテーター(電動雲台のようなもの)を製作し、それを用いた衛星通信にチャレンジしたりといった活動を行っています。

無線に関連した機器以外にも、オーディオやロボット、IoT関連機器、さらには3Dプリンターを活用して複雑な形状のオブジェクトを出力したりと、電子工作班という名前ではあるものの幅広い分野のものづくりに挑戦しています。

設備紹介

  • 3Dプリンター

    XYZ Printing社のDa Vinci 1.0 Proという機種です。ヘッドから溶かした樹脂を押し出し、積み重ねることで造形するタイプの3Dプリンターです。

    実際に印刷している様子がこちら。

    エンジンブロックの模型を印刷してみました。

  • オシロスコープ

    電子工作に無くてはならない測定器です。電気信号の波形を見ることができます。

  • 電源装置

    70Vまで出力可能なCVCC電源と、4出力の電源が設置してあります。

  • その他

    ファンクションジェネレータや周波数カウンタなどもあります。ここに上がっている機器以外にもいくつか測定器があります。

    また、トランジスタや抵抗、コンデンサ等の基本的なパーツはもちろん、高周波トランスやマイコンに数十種類のロジックICなど非常に多くの部品がストックしてあり、部員であれば自由に使用することが可能です。

製作物の紹介

モータードライバ基板

モーターは電源を繋げば回るイメージがあるかもしれませんが、回転を制御するにはそれなりの回路が必要になります。といっても今回は非常にシンプルな回路となりました。

KiCADというCADで回路と基板を設計しました。設計した基板を3Dで描画する機能は便利ですね。

基板製造会社にデータを投げて作ってもらいました。届いた基板がこちら。

部品を実装して完成です。

CQマシーン

コンテストのときに便利なCQマシーンです。ユニバーサル基板を使って作ってみました。

ハンダ面はこんな感じです。

ケースに入れて完成です。